本堂  中央に安置されているのは阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩の弥陀三尊です。当西用寺の本尊様です。阿弥陀仏は「在家勤行式」三尊礼の中で「弥陀身色如金山、相好光明照十方‥‥」すなわち金山のように体中が輝き、お顔からほとばしり出る光は世界中を照らす。観音様は「観音菩薩大慈悲、已得菩提捨不証‥‥」すなわち大いなる慈悲の心で我々を救おうとしている。勢至様は「勢至菩薩難思議、威光普照無辺際‥‥」すなわち私たちの想像を絶した超能力を持ち、その威力はどこまでも及ぶ。と形容されている仏様です。

向かって右余間には阿弥陀仏・善導大師像・法然上人像が祀られています。浄土宗檀信徒の方の仏壇の中の仏様と同じ配置になっています。善導大師は早く唐の時代念仏・浄土の教えを説かれた高僧です。善導大師の教えを受けて法然上人は日本での念仏三昧を最初に説き浄土宗の祖と仰がれています。

向かって左手奥には西国三三所の観音様が祀られています。現世利益を願う人々によって天保7(1836)年に造られました。その中心となった由左衛門という人には毎年お鏡様のお下がりを一かざりづつ持って行くことと寺の記録には記されています。観音像の台座には寄付主の名前がそれぞれ記されています。一体を一人で上げた人もあり、数人とか十人ほどで一体を上げた人たちもあったことがわかります。33体あわせて西之口村を中心として二百人をこす名前が残されています。今の西之口の住民のご先祖様の名前も記されていると思います。

三十三所観音像の手前に2体の弘法大師像が置かれています。向かって右側やや小さめの大師像は直伝弘法の大師像です。知多半島に88体の大師像を将来された片岡家の位牌がすぐそばにあります。左側の大師像は記録によれば嘉永6(1853)年ある信徒から奉納されたもので、毎年三月二十一日にはお供えのお下がりを贈ることとあります。