この頃思うことども 2

社会の変化

 長足の進歩をとげた社会生活について書きました前回に続いてもう少し書き加えます。生活の基盤の驚くべき発展は運輸・交通・通信の効率化をもたらして、今や全国どこの町中でも見たことのあるコンビニ、レストラン、ドラッグストア、各種量販店など全国的規模のチェーン店が建ち並ぶようになりました。もちろんなかには当地だけの独特の商店もありますが、全体としてはどこへ旅行しても既視感を感じる町並みが多くなりました。地方色豊かな商品が次第に消えていった反面、このような均質化、画一化のもとで合理化、効率化がどんどん進んで商品の大量供給をもたらし消費者は安価な商品を享受できることになりました。                            大手スーパーの販売合戦のかげで、昔あった村や町をエリアとする家族経営的な小さな八百屋、魚屋、小間物屋、その他諸々の商店は次々とシャッターをおろしてしまい〇〇銀座といわれていた旧繁華街はみる影も無いありさまです。今やスーパー同士、コンビニ同士、あるいはドラッグストア、スーパー、コンビニがいりみだれての決戦の時になったような感さえします。この戦いに割って入ってきたのが、自宅からいつでも注文可能をウリにするネット通販業者です。コロナ禍で社会が萎縮するなかどんどん伸びているようです。いずれにせよ昭和時代の商店ががんばる余地はなくなりつつあります。                                    スーパーのチラシが新聞に日常的に入ってきます。食材のトップで宣伝されているのはたいていおいしそうなカラー写真の牛肉か豚肉です。私の小中高時代には牛や豚肉は口に入ったことは記憶にありません。家が貧しかっただけでなく、相対的に牛や豚肉は今よりもうんと高価な商品だったからです。買い物をする側からいえば安い商品がいっぱい並ぶいい時代になりました。 以下 続く

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